シリーズ屈指の感動作として名高い『トイ・ストーリー3』を鑑賞した際、誰もが抱いた最大の疑問が「ボー・ピープはどこへ行ったのか」という点でした。劇中序盤、成長したアンディの部屋に残されたオモチャたちが会議を開くなかで、ウッディが「ボーたちもいなくなった……」と寂しげに語るのみで、具体的な別れの描写は一切カットされていたからです。
長年ファンの間で謎とされていたその真相は、『トイ・ストーリー4』の冒頭 flashback シーンで鮮烈に明かされました。彼女はアンディのおもちゃではなく、もともとはアンディの妹であるモリーの部屋のナイトランプに付属する飾り人形でした。月日が流れ、赤ちゃんから少女へと成長したモリーには卓上ランプが不要となり、ある激しい雨の夜、見知らぬ男性の車へとあっけなく譲渡されてしまったのです。
箱に詰められたボーを救い出そうと雨の中に飛び出したウッディに対し、ボーは取り乱すことなく「子供にはよくあることよ」と微笑みかけ、運命を静かに受け入れました。このモリーとの切ない別れこそが、『3』で彼女が姿を消していた直接的な経緯であり、ウッディの心に消えない痛みを刻み込んだ原点でした。