かつて一世を風靡したガールズバンドアニメの系譜において、本作が果たした役割は特異だ。美少女たちが織りなす和気藹々とした日常系コメディの枠組みを借りつつ、その根底に流れているのは本格的なインディーロックの衝動と、若者が抱えるリアルな孤独感である。
後藤ひとりの自虐的なモノローグや奇行は、視聴者を爆笑させながらも、誰もが一度は覚えたことのある思春期の疎外感を優しく肯定する。甘美なファンタジーに逃げ込むのではなく、みっともない自己防衛や承認欲求をありのままに描き切る。この痛快なリアリズムこそが、従来のアニメファンのみならず、普段アニメを観ないロックキッズやクリエイター層までをも熱狂させた最大の要因だ。