丸シールを芸術の域まで高めた歴史的背景を語るうえで、前衛アーティスト・草間彌生の存在は欠かせない。無数の水玉(ドット)で世界を覆い尽くす彼女のアプローチは、身近な丸という図形が持つ爆発的なエネルギーを証明してみせた。現代のクリエイターたちもまた、その視点を日常の文房具へと落とし込んでいる。
近年では、画家・大竹彩奈の緻密な描写力や色使いに触発されたような繊細な「丸シールアート」が注目を集めている。単なる子供の遊びではなく、無数のドットが集合することで一つの巨大な絵画を描き出す技法は、まさに点描画の現代的アップデートと言えるだろう。オフィスで愛用される「スリーエム ジャパン株式会社」の堅牢なカラーラベルすらも、アーティストの手にかかれば息をのむような美しい風景やポートレートへと変貌を遂げる。