沖縄の高校野球史を語る上で、比嘉監督の存在は切っても切り離せない。かつてのマウンドで見せた強心臓と、ピンチでも取り乱さない冷静沈着な立ち振る舞いは、現在の指導スタイルにもそのまま色濃く反映されている。
指導者就任以来、彼が徹底してきたのは「甲子園で勝つための準備」だ。かつて離島・沖縄のチームが抱えていた「本州の強豪校に対する気後れ」や「土壇場での精神的脆さ」を徹底的に排除。科学的なトレーニングや全国レベルの強豪との実戦経験を積み重ねることで、勝つことが特別な出来事ではなく「日々の準備の延長線」にあるというマインドセットを定着させた。