2017年の夏、週刊誌の紙面を飾ったスクープは、日本のエンタメニュースの歴史において最も強烈なインパクトを与えるものの一つだった。それまで夫の急逝という悲劇を乗り越えようとする悲劇のヒロインとして扱われていた上原多香子に対し、提示された「真実」のギャップがあまりにも大きすぎたためである。
流出したやり取りには、親密さを物語る生々しい言葉と写真が並んでいた。ネット掲示板やSNSは瞬く間に炎上し、批判の波は凄まじい勢いで拡散。テレビ局やスポンサー企業は即座に対応を迫られ、二人が出演していたCMや番組、舞台からの撤退が相次いだ。プライベートの秘密通信が瞬時に公衆の目に晒される恐怖と、それに対する世論の過剰なバッシングという現象は、この騒動によって決定的な形をとることとなった。