日本の刑事裁判史上、18歳の女性に対して無期懲役が下された稀有な事例として記録されているのが、2015年4月に発生した「船橋18歳少女殺害事件」です。千葉県船橋市に住んでいた当時18歳の被害者・野口愛永(まなえ)さんがワゴン車で連れ去られ、千葉県芝山町の成田空港近くにある畑で変わり果てた姿となって発見されました。
事件の中心にいたのが、被害者の知人であり当時18歳だった無職の少女・湯浅成美でした。彼女は共犯者である井出裕輝(当時20歳)、中野翔太(当時20歳)、そして当時16歳の少年らと共謀し、白昼堂々と被害者を車内に監禁。凄惨な集団暴行を加えた後、あらかじめ掘らせていた深さ約1メートルの穴に被害者を突き落とし、生きたまま土砂をかぶせて窒息死させました。
捜査関係者の証言資料によると、現場では被害者が必死に「ごめんなさい、助けて」と命乞いを続けていたにもかかわらず、犯行グループは嘲笑を浮かべながら土を投げ込み続けたとされています。動機とされたのは、日常的な交友関係の縺れや金銭を巡るトラブルでした。少女同士の些細な諍いが、暴力的な不良グループを巻き込むことで歯止めの利かない凶行へとエスカレートしていった経緯は、少年非行の暗部を浮き彫りにしました。