千葉ロッテマリーンズの二軍本拠地は、かつて「ロッテ浦和球場」に置かれていた。しかし、球団の育成戦略と施設老朽化の観点から、2010年代後半には千葉県内のロッテグループ保有施設(ロッテシティホテル付帯施設や市原市内のグラウンド)との併用が進む。二軍の室内練習場や宿泊施設が千葉側に整備されるにつれ、浦和で試合を行うメリットは相対的に低下していった。球団関係者への取材でも「二軍のチーム運営を一か所に集約できれば、選手・スタッフの移動負担とコストを大幅に削減できる」という声は以前から上がっていたという。
加えて、球場設備の老朽化は深刻だった。内野スタンドの一部に雨漏りがあり、バックスクリーンの電光掲示板も更新時期を迎えていた。二軍戦の開催に必要な最低限の改修だけでも数億円規模の投資が必要とされ、球団は「浦和に留まる選択肢」と「千葉集約」を天秤にかけた末に、後者を選んだとみられる。ロッテ浦和球場の売却・解体は、この意思決定の帰結だ。