高樹沙耶という人物の特異性は、ある一つの肩書に安住することなく、時代の節目ごとに自ら過酷な未知の領域へ飛び込んできた点にあります。その歩みを時系列で振り返ります。
- 1983年:映画『沙耶のいる透視図』の主演オーディションに合格し、鮮烈なスクリーンデビューを飾る。
- 1990年代:『誰かが彼女を愛してる』など話題のトレンディドラマに多数出演。自立した大人の女性像で同世代の支持を集める。
- 1998年:ミュージシャンと結婚(2000年に離婚)。
- 2002年:フリーダイビング競技に傾倒し、ハワイで開催された世界大会で水深53メートルの日本新記録(当時)を樹立。女子個人銀メダルを獲得。
- 2000年代:テレビ朝日系ドラマ『相棒』で杉下右京の元妻・宮部たまき役を好演。長寿人気シリーズの主要キャストとなる。
- 2008年:本名の「益戸育江」に改名。環境保全や持続可能な暮らしへの傾倒を強める。
- 2011年:『相棒』を正式に降板。東京を離れ、自然回帰の移住生活を本格化。
- 2012年:沖縄県・石垣島へ完全移住。宿泊施設「虹の豆」の建設とエコライフを開始。
- 2016年:参議院議員選挙に新党改革から出馬し落選。同年10月、大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕。
- 2017年:東京地裁で懲役1年・執行猶予3年の有罪判決。
- 2026年:3年間の執行猶予を満了。
- 2026年〜2026年:石垣島を拠点に自然保護や海洋保全、独自のコミュニティ運営を継続。
日本記録を打ち立てたフリーダイビングも同様ですが、一度何かに魅了されると限界まで突き詰める強烈な探究心と行動力こそが、彼女の魅力であり、同時に波乱を招いた最大の要因でもありました。