Q1:加温器具や電気マットを持っていません。家庭にある身近なもので温度を保つ方法はありますか?
A1:発泡スチロール箱とペットボトルを活用した「簡易温床」が極めて有効です。厚手の発泡スチロール箱の底に新聞紙を敷き、お湯(60℃程度)を入れた2Lペットボトルを1〜2本配置してポットを並べ、フタを少しずらして密閉します。これだけで内部温度を25℃〜28℃前後に数時間保持できます。朝と就寝前にお湯を交換することで、電源設備がない環境でも安全に発芽適温を作り出せます。
Q2:種をまく向きを間違えて、へそを真上にして植えてしまいました。掘り起こして直すべきですか?
A2:すでに土を被せて鎮圧した場合は、そのまま触らず見守ることを推奨します。無理に掘り起こすと、吸水してデリケートになっている胚や、すでに出始めている幼根を物理的に傷つけるリスクの方が遥かに高いためです。種子には重力を感知して根を下へ、芽を上へと伸ばす「屈性(くっせい)」のメカニズムが備わっているため、深ささえ適切(1cm程度)であれば自力で修正して発芽してきます。
Q3:前年のスイカから採取したタネをまいても、同じような甘いスイカが実りますか?
A3:スーパー等で購入した市販のスイカは、異なる優良系統を交配させた「F1品種(一代交配種)」であることがほとんどです。F1品種から採った種(F2世代)をまくと、メンデルの遺伝の法則に従って形質が分離するため、親と同じ品質にはならず、甘みが薄い、皮が異常に厚い、果肉の食感が悪いといった先祖返りの現象が頻発します。確実な食味と品質を求める場合は、種苗メーカーが販売する純度の高い新種を購入してください。