近年、メディアと世論が最も「紅白出場確実」と色めき立ったのが、NHK連続テレビ小説『おむすび』への主題歌提供でした。書き下ろされた新曲『イルミネーション』は、B'zにとって初となる朝ドラタイアップであり、幅広い世代の茶の間にそのサウンドが毎朝届くこととなりました。
朝ドラの主題歌を担当したアーティスト(宇多田ヒカル氏、星野源氏、back number、あいみょん氏など)は、その年の紅白歌合戦に高確率で出場または特別企画枠で出演する強力な前例が存在します。そのため、大手スポーツ紙を中心に「B'zついに紅白内定か」「NHKホールへ来ずともスタジオ事前収録でのサプライズ出演で調整中」といった観測記事が相次いで報じられました。
しかし、NHK関係者への取材によると、現場サイドで特別企画枠としての打診が行われたことは事実であるものの、B'z側の回答は極めて冷静でした。作品に対する楽曲提供と、年末の歌合戦への出演は完全に別個の事象として捉えられており、タイアップだからといって無条件でテレビ露出を増やすという発想はマネジメント側に毛頭ありませんでした。結果として、安易なサプライズ演出に走ることなく、純粋に楽曲自体のクオリティでドラマの世界観を支える選択がなされたのです。