SNSやネット上の知恵袋などで頻繁に見られるのが、「朝からだるくて病院に行ったのに陰性だった。翌日別のクリニックで再検査したら陽性と言われた」というトラブルです。医療用迅速抗原検査キットは、鼻腔内の粘液に含まれるウイルス量が一定数(検出限界)に達していなければ陽性反応を示しません。
厚生労働省および日本感染症学会の指針によると、最も確実な受診タイミングは「発熱や倦怠感などの初期症状を自覚してから12時間〜24時間後」とされています。
- 発症後12時間未満の受診:ウイルス量が十分に増殖しておらず、実際には感染していても「偽陰性(陰性と誤判定されること)」になる確率が30〜40%近く跳ね上がります。
- 発症後12時間〜48時間の受診:検査の感度が最も高く、正確な診断が得られます。また、抗ウイルス薬(タミフル、ゾフルーザ等)の投与開始デッドラインである「発症後48時間以内」にも合致するゴールデンタイムです。
- 発症後48時間以降の受診:検査自体は陽性と出やすいものの、ウイルスの増殖ピークを過ぎているため、抗ウイルス薬による有熱期間短縮効果が得られにくくなります。
ただし、「息苦しさがある」「水分が全く飲めない」「意識がもうろうとしている」といった緊急の警戒症状がある場合は、12時間を待たずに直ちに医療機関へ連絡し、受診してください。