意識レベルJcs完全解説!現場で迷わない判定法と見落とせない危険兆候

意識レベルJcs完全解説!現場で迷わない判定法と見落とせない危険兆候

意識レベルJcs完全解説!現場で迷わない判定法と見落とせない危険兆候の特集記事をご紹介します。専門的な知識が満載です。

JCSの評価結果は、カルテや看護記録に正確に記載され、医師への申し送りやチーム医療の中で共有されて初めてその価値を発揮します。単に「JCS 20」とだけ記録するのではなく、「どのような刺激を与えて、どのような反応があったのか」という具体的ファクトを添えることが不可欠です。

SOAP形式による看護記録の記載例

【記載例1:夜間病棟での意識変容・脳血管障害疑い】

S(主観的データ):「(患者発語なし、自発的な訴え聞かれず)」
O(客観的データ):02:15 訪室時、閉眼して臥床。通常の声かけにて開眼せず、肩を強めに叩きながら大声で呼名すると辛うじて開眼するが、問いかけに対する発語はなく再び閉眼(JCS II-20)。右上肢の自発運動低下あり。瞳孔:右3.0mm/左3.0mm(対光反射迅速)。BP 178/96 mmHg, PR 84 bpm(整), SpO2 97%(room air), 簡易血糖値 112 mg/dL。
A(評価):意識レベルの急激な低下(前日JCS 0→現在JCS 20)および右不全麻痺を認め、急性期脳血管障害の発症が疑われる。
P(計画):当直医へ直ちにSBAR形式で報告し緊急CTの指示受け。気道確保を継続し、ルート確保とモニター心電図装着を実施。

【記載例2:不穏と見当識障害を伴う術後患者】

S:「ここはどこ?家に帰らないと仕事に遅れる!」
O:自力でベッド上に起き上がり、点滴ラインを引っ張る動作あり。自発開眼しているが、現在の場所を「自宅近くの駅」と誤認し、日付の認識も不正確(JCS I-2-R)。促しによりベッドへ横になるが落ち着きなく体動多重。
A:術後侵襲および環境変化に伴う過活動型せん妄状態と判断。
P:ベッド周囲の安全確保、センサーマット設置。見当識を補正する声かけを適宜実施し、医師へ鎮静薬投与の必要性を相談。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。