楽曲の魅力を語る上で絶対に外せないのが、黒い帯を身体に巻きつけたような「スーツ(通称:黒テープ衣装)」です。この斬新すぎるデザインはどのようにして誕生したのでしょうか。
当時の制作関係者や西川貴教氏本人の証言によると、この衣装は世界的デザイナーの提案と現場の過激な発想の化学反応から生まれました。「極限まで薄着で、かつスタイリッシュに見せるにはどうすればよいか」を突き詰めた結果、肌の露出面積を極大化したあのボンデージ風デザインへと行き着いたのです。
ミュージックビデオ(MV)の撮影は、アメリカ・フロリダ州のビスケーン湾にある浅瀬で行われました。海上に星型の特設ステージを建設し、強風が吹き荒れる中で撮影が敢行されましたが、その裏側は壮絶そのものでした。直射日光による日焼けと海風の寒さ、さらに足場の不安定さに耐えながら、西川氏は笑顔と完璧なパフォーマンスを維持し続けたのです。この過酷な現場で生まれた圧倒的な熱量こそが、映像を通じて視聴者にダイレクトに伝わった要因と言えます。