サーキットの空気が張り詰める。FIA(国際自動車連盟)が統括する最高峰の舞台、フォーミュラ1(F1世界選手権)において、予選から決勝、さらにはフリー走行まで全セッションを完全生中継で届ける体制は揺るがない。ダイナミックなレギュレーション変更やパワーユニットの進化を経て迎えた今シーズン、世界王者のマックス・フェルスタッペンが見せる異次元のタイヤマネジメントと冷徹なまでの速さは、ライバルたちを震え上がらせている。
対する日本の誇り、角田裕毅の存在も見逃せない。研ぎ澄まされたブレーキングと勝負どころで見せる鋭いオーバーテイクは、トップチームの首脳陣をも唸らせるレベルに達した。フジテレビが誇るモータースポーツ中継の真骨頂は、オンボードカメラの映像や無線交信、詳細なテレメトリーデータを織り交ぜた緻密な解説にある。単に順位を追うのではない。ピットストップの0.1秒を争う緊迫感や、アンダーカットを狙うチームストラテジーの裏側まで、すべてが生のまま網膜に焼き付けられる。