破局会見からわずか約3ヶ月後の1985年4月、松田聖子は俳優の神田正輝との婚約を突如発表し、同年6月に挙式を行いました。このあまりの急展開に対し、当時のマスメディアや世間からは「郷ひろみへの当てつけではないか」「最初から二股だったのではないか」といった懐疑的な視線が注がれました。
しかし、実際の経緯は大きく異なります。映画『カリブ・愛のシンフォニー』の海外ロケで共演した際、破局のショックで心身ともに憔悴していた松田聖子を、優しく包み込み励まし続けたのが共演者の神田正輝でした。何より決定的だったのは、神田正輝が「結婚後も聖子が仕事を続けることを全面的に応援する」というスタンスをとった点です。
仕事を愛し、女性として歌い続ける道を選んだ松田聖子にとって、自らのキャリアをそのまま受け入れてくれる神田正輝の存在は、最大の救いであり理想的なパートナーでした。電撃結婚は単なる衝動ではなく、「表現者・松田聖子」として生き続けるための必然的な選択だったと言えます。