妊娠10週目は、子宮が握りこぶし大からグレープフルーツ大へと急拡大するフェーズです。それに伴い、子宮を支える靭帯(円靭帯)が引っ張られ、下腹部の左右どちらかがチクチク痛んだり、足の付け根がつっぱるような違和感を覚えたりします。また、ホルモンバランスの変化で腸の蠕動運動が低下し、便秘やガスだまりによってお腹の張りを訴える人も増えます。
注意すべきは、「安静にして治まる生理痛のような鈍痛」なのか、「進行性の強い痛み」なのかという点です。警戒すべき危険サインは以下の通りです。
- 即座にかかりつけ医へ連絡すべき状態:鮮血の出血がある、生理2日目のような多量の出血、冷や汗が出るほどの周期的な激痛。
- 経過観察でよいケース:ペーパーにわずかに付着する程度の茶色のおりもの(古い出血の排出)で、下腹部痛を伴わず安静にしていれば治まる状態。
茶褐色のおりものは、着床時や過去の微小な子宮内出血が時間をかけて排出されているケースが多く、胎児が元気であれば直ちに異常を意味するものではありません。ただし、自己判断は避け、次回の健診を待たずに電話で指示を仰ぐ姿勢が安全です。