血栓症になりやすい人の特徴と初期症状|足のむくみ片方に潜む危険サイン

血栓症になりやすい人の特徴と初期症状|足のむくみ片方に潜む危険サイン

血栓症になりやすい人の特徴と初期症状|足のむくみ片方に潜む危険サインの重要ポイントを解説します。役立つ情報が満載です。

血栓症の恐ろしさは、前兆となる異変が「疲労や筋肉痛」と酷似している点にあります。医療機関への受診が遅れ、救急車で搬送された当事者たちの手記や臨床データからは、初期の違和感を過小評価したことによる緊迫した現実が浮かび上がります。

「最初は左のふくらはぎが少し張っている程度で、前日に歩きすぎた筋肉痛だと思い込んで湿布を貼って寝ました。しかし翌朝起きると、左足だけがまるでパンパンに膨らんだゴム風船のようになり、靴が入らない。靴下を脱ぐと赤黒く変色し、触ると明らかに右足より熱かったのです」(30代女性・デスクワーカーの手記より)

この証言にある足のむくみ片方血栓の兆候こそ、足の太い静脈に血栓が詰まる下肢深部静脈血栓症の決定的な初期変徴です。両足が同時にむくむ場合は心臓や腎臓の機能低下、全身性の浮腫であることが多いのに対し、血流の閉塞が片脚の静脈で生じた場合、左右非対称のむくみ、ふくらはぎの硬結(しこり)、熱感を伴う鈍痛が発生します。

さらに危険なのは、この足の血栓が血流に乗って剥がれ落ち、肺の動脈に達する肺塞栓症前兆が現れた瞬間です。いわゆるエコノミークラス症候群の終着点であり、「急に胸が締め付けられるように痛む」「深く息を吸っても空気が入ってこない」「脈が異常に速くなり冷や汗が出る」といった状態に陥ります。日本循環器学会の報告でも、肺動脈主幹部が閉塞した際の致死率は極めて高く、発症から1時間以内に心停止に至るケースも稀ではありません。脚の違和感に引き続いて呼吸器の異常が現れた場合は、一分一秒を争う救急要請が必須となります。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。