8月の史上最高値から一転、秋以降に待っていたのは相場の「フリーフォール」でした。2008年9月15日、米投資銀行大手リーマン・ブラザーズの経営破綻を機に「リーマンショック」が勃発し、世界同時不況の波が世界経済を直撃します。
金融市場の流動性が一気に枯渇したことで、それまで原油先物に流入していた膨大な投機マネーは一斉に引き揚げられました。7月に147ドルを記録したWTI原油先物は、わずか5ヶ月後の2008年12月には1バレル=33ドル台まで大暴落。実に4分の1以下にまで値崩れを起こしたのです。
この世界的な原油バブル崩壊の余波を受け、日本の国内ガソリン価格も猛烈なスピードで下落していきました。夏場に185円をつけたレギュラー価格は、年末には110円前後にまで下がり、地域や激戦区の店舗によっては「1リットル90円台」の看板が並ぶ事態となりました。半年間で価格がおよそ半分になるというこの劇的な展開は、日本のエネルギー市場における屈指の歴史的激動期として記録されています。