鷹の台キャンパスの魅力は、閉ざされた象牙の塔ではない点にある。かつてのアートの拠点は、どこか敷居が高く静まり返った場所というイメージが強かった。しかし現在の鷹の台は、地域住民や国内外のクリエイターが自由に行き交う、きわめて開かれた空間となっている。
広大な芝生広場では、近隣の家族連れが散歩を楽しみ、そのすぐ横で学生たちが巨大なインスタレーションの設営を進めている。日常と非日常、生活とアートがグラデーションのように溶け合う風景。緑豊かな小平の風土と、尖ったクリエイティビティの融合が、訪れる者に心地よい刺激を与えてくれる。