界隈に触れたばかりの方が最も混同しやすいのが、「男の娘VTuber」と「バ美肉(バーチャル美少女受肉)」の境界線です。両者は似ているようで、根底にあるアイデンティティや表現のアプローチがはっきりと分かれています。
バ美肉は、主に男性クリエイターや配信者が「美少女のアバターを纏って女の子として振る舞う(あるいは美少女になりきる)」文化を指します。一方、男の娘VTuberは、アバターの設定自体が「可愛い服装や外見をした男性キャラクター」であることが前提です。つまり、「美少女になりたい」のか、「可愛い男の子として表現したいのか」というキャラクター性の根幹に違いがあります。
また、声のアプローチにおいても差異が見られます。バ美肉ではハードウェアやAIボイスチェンジャーを用いて「完璧な女性の声」を追求する傾向が強いのに対し、男の娘VTuberでは地声のハスキーさをあえて残したり、声帯のコントロール(両声類)で少年らしさと少女らしさの中間を表現したりと、声のニュアンスに独自のこだわりが反映されています。