Q1:船の喫水は荷物を満載にするとどれくらい変化しますか?
A1:船の大きさや形状によって大きく異なりますが、超大型タンカー(VLCC)や大型コンテナ船の場合、荷物が空の「軽水喫水」では8〜9メートル程度ですが、貨物を満載にした「満載喫水」では20〜22メートル前後にまで沈み込みます。高低差にして10メートル以上(ビル3〜4階分に相当)も喫水が変化します。
Q2:なぜ海水と淡水(川や湖)で喫水が変わるのですか?
A2:水の密度(比重)が異なるためです。海水には塩分が約3.5%含まれているため比重が約1.025あり、純粋な淡水(比重1.000)よりも強い浮力を生み出します。そのため、同じ重さの船であっても、海水域から川や運河などの淡水域に入ると浮力が低下し、船体は数センチから数十センチ深く沈み込み、喫水が増加します。
Q3:一般の乗客や見学者でも船の喫水を確認することはできますか?
A3:港に停泊している客船やフェリー、貨物船の船首や船尾の側面を岸壁から見ると、水面と交差している部分に数字(喫水マーク)が描かれているのを目視できます。水面がどの数字の位置にあるかを見るだけで、現在その船の水面下が何メートルあるかを簡単に確認可能です。
Q4:「喫水」と「水深」の違いは何ですか?
A4:「水深」は海面から海底までの深さ(自然環境の数値)を指し、「喫水」は水面から船の一番下までの深さ(船側の数値)を指します。水深から喫水を引いた残りの隙間が「UKC(船底余裕水深)」であり、水深よりも喫水が大きくなると船底が海底に接触して座礁します。