設楽統の豪邸物語を語る上で絶対に外せないのが、2007年3月に発生した自宅火災事故です。
当時、設楽が暮らしていた部屋からタバコの不始末が原因で火災が発生し、部屋は全焼。身の回りの私服や家具、記念品に至るまでほぼすべての家財道具を失いました。当時について設楽本人はラジオ等で「仕事から戻ったら家が真っ黒だった」「黒焦げになった携帯電話をそのまま使い続けた」と笑い話に変えて振り返っていますが、当時はまさに人生最大の危機でした。
しかし、この悲劇が起きたまさにその日、TBS系特番『ザ・イロモネア』の収録が控えていました。設楽は焼け残ったわずかな服を着てスタジオ入りし、火事の直後とは思えないキレのあるコントを披露して見事に100万円を獲得。スタジオを大爆笑の渦に巻き込みました。
芸能界では古くから「火事=火がついた(売れる)」という縁起担ぎの言葉がありますが、設楽はこの壮絶な逆境をメンタルの強さとプロ根性で笑いに昇華させました。灰燼に帰した部屋から10年後、4億円の大豪邸を自力で建て直したこのドラマは、まさに昭和・平成の芸人魂を体現した現代のサクセスストーリーといえます。