ネット上やSNSでは「3日で完了する短期集中トイトレ法」や「〇歳までに外さないと遅い」といった情報が拡散されがちですが、これらには専門的な見地から見て大きな誤解が含まれています。
第一の誤解は「早く外れた子ほど優秀である」という思い込みです。排泄器官の成熟速度は身長や体重の伸びと同様に極めて個別性が高く、早く外れたからといってその後の知能や運動能力に優位性が生じるわけではありません。むしろ発達が追いついていない段階で無理強いすると、便秘症や心因性の頻尿、排泄恐怖症を引き起こすリスクが小児科医から指摘されています。
第二の誤解は「失敗したときに理由を問いただす」指導です。「なんで教えてくれなかったの?」という言葉は、子どもにとっては強い非難として受け止められます。排泄感覚を掴みかけている段階では、遊びに夢中になって直前まで尿意を忘れてしまうのは生理学的に極めて自然な現象です。「着替えれば大丈夫だよ」「次は出る前に教えてね」と事実のみをフラットに処理することが、結果として完了への最短距離になります。