麻生太郎氏にまつわるカトリック説は、2026年現在もなお一定の検索ボリュームを保つ。その主な根拠とされるのは以下の3点だ。第一に、学習院初等科から学習院高等科まで、皇室・華族系子弟が通う一貫教育機関での人格形成が「保守的で宗教色の強い教育」と誤認されている点。第二に、若年期の英国留学経験。英国は国教会(プロテスタント系)が主流でありながら、カトリックの歴史的影響も深い土地柄で、「西洋留学=キリスト教的素養」という短絡的な連想が働きやすい。第三に、母方の吉田茂元首相や父方の麻生財閥に連なる名家の婚姻関係の中に、キリスト教系学校の出身者や外国人配偶者が含まれているのではないかという憶測だ。
だが、こうした噂の多くは「環境的・周辺的要素」を根拠にしており、本人がカトリック教会の秘跡(洗礼・堅信・聖体拝領)を受けたという決定的な事実には到達していない。報道各社の取材データや政治家名鑑の宗教欄を見ても、麻生氏の項目に「カトリック」や「キリスト教」の明記はない。これは単なる情報不足ではなく、当人が公の場で信仰の帰属先を問われることを意図的に回避してきた結果とも読める。