ネット上の相場表だけでは見えてこない「現場のリアル」を検証すべく、大手トレカ専門店がひしめく秋葉原中央通り周辺を取材しました。そこで語られたのは、表面的な価格以上に「状態格差」がもたらす過酷な選別の実態です。
「2021年のアートコレクションは、パック封入時の初期傷が非常に多かったロットとして知られています。裏面角の微小な白欠けや、裁断面の粗さが目立ち、パックから自引きした瞬間にすでにPSA9確定というケースが頻発しました」(秋葉原・カードショップ鑑定担当者)
こうした生産背景が、竜騎士ブラックマジシャンガール PSA10 相場のプレミアム化を猛烈に加速させています。SNSやトレカコミュニティ(Xや専門掲示板)の投稿を分析しても、「自引きした5枚を鑑定に出したが、PSA10は1枚のみ」「フリマで『極美品』として買った個体に肉眼では見えない押し傷があった」といった悲痛な声が後を絶ちません。結果として、第三者鑑定機関による最高グレードの証明が、実物資産としての流動性を担保する唯一無二のパスポートになっているのです。