実際に過酷な現場で戦うアスリートたちの間では、炭酸抜きコーラはどのような評価を受けているのでしょうか。マラソンやトレイルランニング、自転車競技者のコミュニティに蓄積された生の声と、ネットミームとしての受容実態を検証します。
過酷なレース現場におけるランナー・ライダーの実感
国内屈指の100kmウルトラマラソンや、標高差数千メートルを走破するトレイルランニングのエイドステーション(補給所)では、スタッフがあらかじめ大きなボウルにコーラを注ぎ、泡立て器で炭酸を完全に抜いた状態で並べる光景が定着しています。ランナーたちの手記やレース実況の証言には、切実な実感が並びます。
「後半60kmを過ぎて固形物を受け付けなくなった胃でも、気の抜けたコーラだけは驚くほどスッと入ってくる」「胃痛でリタイアを覚悟していたが、冷めかけた炭酸抜きコーラを一口飲んだ瞬間に視界が開き、脚の痙攣が一時的に治まった」という手記が多数報告されており、生存をかけた緊急エネルギー薬として重宝されています。
ネットコミュニティ(SNS・5ch)での受容
一方で、SNSやネット掲示板における扱いは、もっぱらハイカロリーなジャンクフードを目の前にした際の「免罪符的定型文」としての側面が目立ちます。ラーメン二郎の全マシ画像、超大盛りカツ丼、揚げ物の山に対して「ほう、炭酸抜きコーラですか…」「オイオイオイ死ぬわアイツ」というリプライを飛ばすのがお約束のコミュニケーションです。フィクションとしての面白さが先行した結果、本来のストイックなスポーツ科学的文脈を飛び越え、ネットミームとして定着しました。