恵方巻きの起源には諸説ありますが、有力なのは江戸時代末期から明治時代にかけての大阪・船場や花街での風習です。商人や芸妓たちが節分の日に「商売繁盛」や「無病息災」を祈願して、太巻きを丸かじりしたのが始まりとされています。
戦後、大阪の海苔問屋協同組合などが販促イベントとして復活させ、1970年代から80年代にかけて関西エリアで徐々に浸透しました。そして1990年代後半、大手コンビニチェーンが「恵方巻き」と名付けて全国展開したことをきっかけに、日本全国の春を迎える定番イベントとして一気に定着しました。
商業的な広がりを見せながらも、「年の節目に家族の健康と幸せを願う」という日本伝統の祈りの心は、今も脈々と受け継がれています。