私生活において実子に恵まれなかった細木数子は、晩年に至り、自らが築き上げた巨大な鑑定ビジネスと六星占術の継承という重大な決断を迫られることになる。そこで白羽の矢が立ったのが、姪であり後に正式な養子縁組を結んだ細木かおりであった。
細木かおりは幼少期から彼女の厳格な指導を受け、帝王学を叩き込まれて育った。かつてのような破壊的な毒舌とは一線を画し、現代の価値観に寄り添う穏やかで洗練されたアプローチを取り入れながらも、六星占術の根幹にある哲学はしっかりと守り続けている。血縁を超えた養子縁組による事業継承は、細木数子が人生の最後に打った最も堅実で用意周到な一手であったと言える。