メイウェザーのキャリアを語る上で欠かせないのが、彼の代名詞とも言える座右の銘です。多くの人々は彼を「天才肌のディフェンスマスター」と呼びますが、本人は一貫して自らを「最も努力した男」と定義づけています。
「Hard work, Dedication!(ハードワーク、そして献身)」
メイウェザー主宰のジム「メイウェザー・ボクシング・クラブ」で、スパーリング中やトレーニング中に彼とチームメイトが常に掛け合うコール&レスポンスがこのフレーズです。才能に頼ることを極端に嫌い、日々の反復練習に自らの全てを捧げる(Dedication)姿勢こそが、全キャリアを通じてダウンすらほぼ経験しなかった強靭な肉体と反射神経を創り上げました。
また、ライバルたちに強烈なプレッシャーを与え続けたのが次の言葉です。
「When you're sleeping, I'm training. When you're dreaming, I'm training.(お前が眠っている時、俺は練習している。お前が夢を見ている時、俺はトレーニングしている)」
この名言の和訳通り、メイウェザーの練習スケジュールは常軌を逸していました。夜中の2時や3時に突然トレーナーを呼び出して10マイル(約16キロ)のランニングを開始し、そのままジムへ向かってサンドバッグを何時間も叩き続ける。相手が油断している瞬間にも自分は一歩先へ進んでいるという絶対的な自負が、プレッシャーに潰されない鋼のメンタルを構築していたのです。