坂井騎手は1997年5月31日生まれ、東京都出身。JRA競馬学校第32期生として2016年3月に栗東の名門・矢作芳人厩舎からデビューを果たしました。同期には藤田菜七子元騎手らが名を連ねる注目世代です。
デビュー当初から順風満帆だったわけではありません。減量特典の恩恵が薄れるデビュー2年目の冬、坂井騎手は周囲の制止を振り切るように単身オーストラリアへの長期遠征(約1年間)を決断します。現地のライアン・バルフォア厩舎を拠点に、自ら厩舎作業をこなしながら泥臭く騎乗機会を勝ち取る日々を送りました。
この海外修行が大きな転機となり、フィジカルの強化と英語力の習得、そして何よりも世界基準の厳しいポジショニング争いを身体に叩き込みました。帰国後、その研ぎ澄まされた勝負勘を見込んだ師匠・矢作調教師から重賞馬の手綱を次々と任されるようになり、一気にトップジョッキーへの階段を駆け上がることになります。