創作物において、ここまでの生々しい絶望を描き切ることができた理由はどこにあったのか。その答えは、原作者である漫画家・ちょぼらうにょぽみ氏の赤裸々な実体験にあります。
ちょぼらうにょぽみ氏は、後のインタビューや自身のSNS、各種メディアの対談において、漫画の執筆当時、実際にFX(外国為替証拠金取引)に手を出して多額の資金を溶かした経験があることを公言しています。レバレッジをかけた取引によって口座残高が一瞬でゼロへ向かう恐怖、ロスカットの通知が届いた瞬間に訪れる思考停止――あの「ぽのか先輩の顔芸」は、空想から生まれたものではなく、身銭を削って相場に散った人間だけが知る本物の表情の写生だったのです。
著者が味わった「脳の処理が追いつかず、感情すら消滅する感覚」が見事にデフォルメされた結果、フィクションの枠を超えた凄みを持つ名言とビジュアルが誕生しました。