この二強の構図に割って入り、熾烈な王者争いをさらに加熱させているのが飛龍高等学校だ。粘り強い泥臭いプレーと、土壇場で見せる驚異的な集中力は、王国・静岡の歴史を支えてきた伝統校ならではの底力である。今シーズンも下級生の頃から実戦経験を積んできたタレントが揃い、プレッシャーのかかる場面でも決して崩れない精神的なタフネスを見せつけ、コート上で異彩を放っている。
戦術のアップデートも著しい。従来のポジションの概念を覆すポジションレスな展開や、アウトサイドからの高確率なシュートを軸とした攻めは、現代の男子高校バスケットボールにおける最先端のトレンドを色濃く反映している。全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会の予選でも見せた怒涛の巻き返しは、今やどの強豪にとっても最大の脅威だ。