このレストランを語る上で絶対に外せないのが、職人技とも言えるジビエ料理の存在だ。野生の鹿や猪といった肉類は、適切な下処理と熟成のプロセスを経て、極上のディッシュへと昇華される。
特筆すべきは、特有の臭みを完全に抑え込み、肉本来の持つ深い旨味と滋味だけを抽出する火入れの技術。薪や炭を用いた絶妙な熱コントロールにより、表面は芳しく、内部は驚くほどしっとりとジューシーに仕上げられる。添えられた根菜のピュレや、地元の山菜を使ったソースが重厚な肉の味に爽やかな変化を与え、最後のひとくちまで食べる者を飽きさせない。