物語最大の転換点となったのが、第1話で崖から突き落とされて海の藻屑となったはずの中島ナナオの生存です。無能と蔑まれながらも「他人の能力を無効化する力」を秘めていたナナオは、転落時に奇跡的に一命を取り留めていました。
ナナオを回収し密かに保護・育成していたのは、ナナの直属の上司である鶴岡辰巳でした。鶴岡は心身ともに傷ついたナナオに巧みな心理誘導と洗脳を施し、「自分を裏切ったナナへの憎悪」と「自らの存在意義」を歪んだ形で植え付けました。こうしてナナオは、かつての心優しい少年から一変、冷徹な執行者として再登場を果たします。
さらに再登場時のナナオは、能力の「進化・覚醒」を遂げていました。本来は直接触れることで発動していた能力無効化が、「遠隔での能力打ち消し」や「人間の精神・行動意欲そのものを無力化する能力」へと変貌を遂げており、島で生き残った能力者たちを圧倒する最強の刺客として君臨することになります。