作中に母親が登場しない理由として、考察界隈では「ルフィの母親死亡説の真相」についても深く議論されてきました。ルフィが物心ついた時にはすでに母がおらず、ドラゴンも単身で革命軍を率いている事実から、ルフィを出産した直後、あるいは幼少期に何らかの事件に巻き込まれて命を落としたのではないかという見方です。
『ONE PIECE』の作中を見渡すと、ナミを育てたベルメール、サンジの実母ソラ、ウソップの母バンキーナ、チョッパーにとってのDr.ヒルルクなど、主人公側の仲間たちを精神的に成長させた親世代は、過酷な運命によって命を落としているケースが目立ちます。家族の死や別れがキャラクターの旅立ちの原動力となる構造は、本作の一貫したテーマでもあります。
もしルフィの母親がすでに故人であるならば、その死こそがかつて海軍将校だったドラゴンが世界政府に絶望し、革命軍を結成する直接の引き金になったという因果関係も十分に考えられます。