デジタル音源とアナログ音源、どちらの音が良いのか。この議論は長年続いてきたが、科学的なアプローチからも面白い事実が分かってきている。CDやストリーミングの音源は、人間の耳には聴こえない超高音域をカットしてデータ容量を抑えている。これに対し、レコードにはその超高音域がそのまま刻まれているのだ。
この「聴こえないはずの音」が、実は脳に心地よい刺激を与えているという研究結果もある。レコード独特の「チリチリ」というノイズや、低音のふくよかさ。これらが合わさることで、人間は本能的に「温かい音」と感じ、リラックス効果を得る。デジタル特有の冷たさに疲れた耳に、その揺らぎが優しく染み渡る。