カメラが捉えたのは、深夜の駅前広場や薄暗い路地裏で夜を明かす少年少女たちの姿だ。補導件数の増加に伴い、福岡県警察も夜間パトロールを強化しているが、彼らが街に繰り出す理由は単純な遊興ではない。虐待、ネグレクト、親の貧困。家に居場所がない彼らにとって、深夜の街だけが息の吸える唯一の空間なのだ。
「誰も自分の話を聞いてくれない」。取材に応じたある少女は、吐き捨てるように呟いた。大人に対する強い警戒心を露わにしながらも、一度打ち解ければ年相応の無邪気な笑顔を見せる。その落差こそが、彼らが背負わされた現実の理不尽さを物語っている。