不祥事の激震が走る中、スーパー玉出は2018年に電撃的な構造改革へと舵を切ります。スーパー事業の運営権が、中堅鶏肉加工・食品販売会社アイ・ジー・エムの傘下企業である「株式会社フライフィッシュ」へ経営譲渡されたのです。
この事業買収の背景には、双方の思惑が合致した明確な理由が存在します。
- 買収側の狙い:大阪府内における強力なドミナント網(高密度な店舗網)と、圧倒的な知名度を持つ販売プラットフォームを一挙に手に入れること。自社の食肉・加工食品流通ルートを流し込むことで、仕入れコストの最適化と事業拡大を狙った。
- 旧経営陣側の事情:創業者の高齢化と度重なるコンプライアンス問題により、旧体制での上場や健全な事業継続が困難となり、小売事業の切り離しが不可避だった。
新体制への移行後、消費者を驚かせたのが一連の閉店ラッシュです。かつて50店舗以上を数えた店舗網は、老朽化が進んだ物件や採算の合わない店舗を中心に急速にスクラップ&ビルドが進められました。これは単なる衰退ではなく、採算性の低い24時間営業の見直しや、衛生基準を満たせない旧型店舗の整理という、「企業の正常化に向けた大掃除」が直接の原因です。