Q1:採便容器のフタを閉めた状態で便器の水の中に落としてしまいました。この場合も再採取が必要ですか?
A1:採便後にフタがカチッと奥まで完全に閉まった状態であれば、容器内部の緩衝液に便器の水が侵入することはありません。外側を流水と石鹸で洗い流したあと、アルコール除菌シート等でしっかりと拭き取って乾燥させれば、そのまま提出して問題ありません。提出時は念のためチャック付きビニール袋等に密封してください。
Q2:大腸がん検診の「2日法」で、1日目だけ水没して失敗しました。2日目の1回分だけで提出してもいいですか?
A2:1日分だけでも検査自体は受け付けてもらえるケースが多いですが、大腸がんの検出率は2日法(約80〜85%)に比べて1日法(約55〜65%)では大幅に低下します。大腸ポリープやがんからの出血は間欠的(出たり出なかったりする)であるため、可能な限り受診先に連絡して予備容器を受け取り、2回分揃えて提出することを強く推奨します。
Q3:検便の提出期限が今日の午前中までです。今朝水没させてしまった場合、どうすればいいですか?
A3:当日の受付窓口で「今朝採取を失敗してしまった」と正直に申し出てください。多くの医療機関や健診センターでは、受診当日に新しい採便キットを再発行し、後日(1週間〜10日以内など)窓口持参または郵送による提出を受け付ける救済措置を用意しています。無理に不良検体を出す必要はありません。
Q4:水洗トイレにブルーレットなどの青い洗浄剤が入っています。少しでも便が触れたら完全にダメですか?
A4:はい、完全にNGです。洗浄芳香剤に含まれる陽イオン・陰イオン界面活性剤やキレート剤、色素成分は、潜血検査の抗原抗体反応試薬を化学的に破壊・不活化させます。偽陰性だけでなく、試薬との化学反応による誤った「偽陽性」を引き起こし、不要な大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受ける羽目になるリスクがあるため、絶対に提出しないでください。
Q5:採取した検便スティックは、提出までどのように保管すればいいですか?
A5:採取後の検体は、直射日光と高温を避けて冷暗所(可能であれば冷蔵庫の野菜室など・4℃〜10℃前後)で保管してください。ヘモグロビンは常温環境下、特に夏季の高温下では時間とともに自己融解・変性して潜血反応が消失していきます。冷蔵保存を徹底することで、採取後数日間は安定した検査精度が保たれます。