青いバラを語る上で欠かせないのが、そのドラマチックな花言葉の変遷です。古くからバラには青い色素(デルフィニジン)を作る遺伝子が存在せず、世界中の育種家が何世紀にもわたって挑戦しても青いバラを生み出すことはできませんでした。そのため、英語圏でも「Blue Rose」は「あり得ないこと」「不可能なもの」の代名詞とされ、花言葉も長らく「不可能」「存在しないもの」と定められていました。
この定説を覆したのが、日本のサントリーによる長年のバイオテクノロジー研究です。パンジーの青色遺伝子をバラに導入することに成功し、2004年に世界初の青いバラを発表。2009年には「サントリーブルーローズ アプローズ(APPLAUSE=喝采)」の名で一般販売がスタートしました。
人類の夢が結実したこの歴史的快挙を受け、青いバラの花言葉は「奇跡」「夢かなう」「神の祝福」へと大きく生まれ変わりました。困難を乗り越えて夢を叶えた人への祝福や、これから新たな挑戦に向かうパートナーへの応援メッセージとして、これ以上ない説得力を持つ花となったのです。