一方で、皇族としての公務における存在感も年々増している。地方訪問の先々で迎える人々に見せる笑みには、温かさと深い誠実さがにじむ。東日本大震災の被災地訪問や福祉施設への視察など、人々の声にじっくりと耳を傾ける姿勢は、天皇皇后両陛下から受け継がれた「国民に寄り添う精神」そのものだ。
現場で交わされる短い言葉のやり取りにも、相手を思いやる深い洞察が覗く。沿道に集まった人々が手を振る光景は、一目見ようと詰めかけた群衆の熱気と共に、現代の皇室が持つ強い求心力を物語っている。押し付けがましさのない自然体の立ち振る舞いが、多くの人の心を惹きつけて止まない。