このブームに、地方自治体も熱い視線を送る。人口減少に悩む自治体にとって、若者を呼び込む新たな観光資源としてこれ以上のものはないからだ。実際に、同人誌の舞台となった廃校でファンミーティングを開催したり、クリエイターの移住支援金を増額したりする動きが全国で加速している。
しかし、すべてが順風満帆というわけではない。静かな生活を望む高齢の地元住民と、カメラを抱えて押し寄せる若者たちとの間で、小さな摩擦が生じることもある。「ゴミのポイ捨てや無断駐車など、マナーの問題は常に付きまとう」と、ある自治体の関係者は明かす。共存のためには、クリエイター自身が架け橋となり、地域コミュニティとファンとの間に丁寧な対話を重ねることが不可欠だ。