寿命2000年の怪植物「奇想天外」の謎|ナミブ砂漠の生態と育て方

寿命2000年の怪植物「奇想天外」の謎|ナミブ砂漠の生態と育て方

今注目を集めている 寿命2000年の怪植物「奇想天外」の謎|ナミブ砂漠の生態と育て方について、多角的な視点をご紹介しています。

奇想天外を栽培する初心者が直面する最大の不安が、「葉の先端が茶色く枯れ込んできた」というトラブルです。ネット上の相談フォーラムでも「根腐れか」「水不足か」と混乱する投稿が後を絶ちません。

しかし、結論から言えば奇想天外 葉 枯れる 理由の多くは、植物の正常な新陳代謝(生理現象)です。奇想天外は基部から絶えず新しい葉肉組織を押し出しているため、数年から数十年前に伸びた先端部分は日光や乾燥に晒されて徐々に乾燥し、自然に茶色く木質化していきます。野生の自生地でも葉先は常にボロボロに枯れており、「基部から5〜10センチの生え際がみずみずしい緑色を保っていれば健康」と判断するのが植物学的な正解です。

焦って水やりを過剰に増やしたり、逆に断水してしまったりすることが、幼苗を枯死させる最大の原因となっています。

もうひとつの見落とされがちな盲点が、奇想天外が雌雄異株(しゆういしゅ)であるという生物学的特性です。ひとつの株の中に雄しべと雌しべが存在するわけではなく、雄花をつける「雄株」と、球果(コーン)をつける「雌株」が完全に分かれています。自家受粉によって種子を採取することは物理的に不可能です。将来的に自宅で奇想天外 種子 販売や繁殖を目指す場合、少なくとも雄株と雌株を1株ずつ同時に開花期まで育て上げ、タイミングを合わせて人工授粉させる必要があります。花が咲くまでに実生から十数年を要するため、種子採取は極めて長期的な挑戦となります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。