現在のブラジル代表を語るうえで避けて通れないのが、ネイマールの動向です。2023年秋の代表戦で左膝前十字靭帯断裂および半月板損傷という選手生命に関わる重傷を負って以来、長期の離脱とリハビリを余儀なくされました。復帰後もコンディション調整に苦しみ、フル稼働には慎重な見極めが続いています。代表通算得点でペレを抜く歴代トップ(79得点)に到達しながらも、キャリアの集大成となる大舞台への道筋は平坦ではありません。
大黒柱の不在により、攻撃の全権を託されたのがレアル・マドリードの絶対的エース、ヴィニシウス・ジュニオールです。しかし、クラブで世界最高峰のパフォーマンスを発揮してバロンドール候補に挙げられる一方で、ブラジル代表でのヴィニシウスの成績は決定力不足が指摘されてきました。クラブで見せる爆発的なスピードと得点感覚が、代表の戦術下では封じられる場面が多く、彼自身も代表での重圧と戦い続けています。
ヴィニシウスの打開力を最大限に引き出し、いかに守備網を広げるか。彼がクラブ同様の輝きを代表で見せられるかどうかが、セレソン復活の最も重要なファクターとなっています。