グラタンを焼く際、最も重要な前提は「オーブンに入れる段階で、中身の具材やホワイトソースはすでに加熱完了しているかどうか」という点です。すでに加熱済みのマカロニグラタンであれば、オーブン調理の主目的は内部を煮立てることではなく、「表面のチーズとパン粉にメイラード反応を起こして香ばしい焼き目をつけること」に集約されます。
大手電機メーカーの調理検証データや洋食厨房の現場知見を突き詰めると、家庭用オーブンにおける黄金設定は「230度〜250度で10〜15分(しっかり予熱完了後)」という結論に達します。温度が200度程度だと、表面に焼き色がつくまでに20分以上かかり、その間にホワイトソースの水分が蒸発してパサつき、マカロニが余計な水分を吸ってコシを失ってしまいます。短時間で一気に焼き切ることが、とろりとした滑らかな舌触りをキープする最大の秘訣です。