スポットオンタイプの駆除薬で効果が十分に得られないケースの多くは、薬剤自体の欠陥ではなく「投与手技の誤り」に起因しています。滴下薬の正しい使い方を遵守しなければ、薬剤が被毛に吸着されて皮膚に届かず、十分な拡散が得られません。
投与時は、犬や猫が自力で舐めることができない「首筋(肩甲骨の間)」の被毛をかき分け、地肌が完全に見える状態にしてからピペットの先端を皮膚に直接押し当てて全量を滴下します。大型犬の場合は薬剤量が多いため、肩甲骨間から背骨に沿って2〜3箇所に分けて滴下することが推奨されます。
投与方法とシャンプー頻度に関する臨床ルールとして、「投与前48時間・投与後48時間の計4日間はシャンプーを避ける」ことが鉄則です。投与直前にシャンプーを行うと皮膚の皮脂膜が洗い流されて薬剤の拡散が著しく遅延し、投与直後にシャンプーや水泳を行うと皮脂腺に定着する前の薬剤が流亡して効果期間が大幅に短縮してしまいます。