SNSや大手Q&Aサイトでは、「他人の綺麗な手と比べて自分の腕が老けて見える」「仕事中に血管をジロジロ見られた気がしてストレス」といった精神的苦痛を訴える声が数多く寄せられています。特に40代以降の女性からは、「顔のお手入れは熱心にしてきたが、腕や手の甲の血管のせいで実年齢以上に見られる」という深刻な相談が目立ちます。
さかえ血管外科・循環器クリニックをはじめとする専門医療機関の報告によると、受診者の約85%以上が「ハンドベイン」と呼ばれる良性の老化現象であり、健康被害をもたらす病気ではありません。足に生じる「下肢静脈瘤」は逆流弁の破壊によって足の重だるさや皮膚炎、潰瘍を引き起こすリスクがありますが、手や腕の静脈は心臓へ戻る血液の重力負荷が足ほどかからないため、放置しても悪化して組織壊死などを起こす心配は極めて稀です。
しかし、本人が受ける心理的ストレスやコンプレックスは決して軽視できません。「病気ではない」と知ることで安心感を得られる一方で、外見の改善を望む声は年々増加傾向にあります。