一見すると不思議な現象だ。日本国内でありながら、SNSやマップ上で交わされる情報の多くが英語キーワードを軸に循環している。背景には、世界中で爆発した抹茶ブームが逆輸入される形で日本の都市文化に再接続した事実がある。
「半年前までは『カフェ』で検索していた」と語るのは、都内のIT企業に勤める24歳の女性だ。「でも今、本当に濃厚なクラフト抹茶スタンドを見つけたいなら、英語で探すほうが圧倒的に打率が高い。海外の熱心な抹茶マニアが残した詳細なレビューこそ、信頼できる情報源なんです」。都市部における検索語の変容は、そのまま文化のボーダレス化を物語っている。