オーストラリア国外での飼育例が極めて少ないウォンバットですが、幸運なことに日本国内でもその愛くるしい姿を観察できます。現在、日本でウォンバットに会える施設は以下の2カ所の動物園に限られています。
1. 市立五月山動物園(大阪府池田市)
「ウォンバットの聖地」として全国のファンに知られる都市型動物園です。池田市とオーストラリア・ローンセストン市の姉妹都市提携を契機に飼育が始まり、国内有数の飼育頭数を誇ります。無料の市民動物園でありながら、国内で初めてヒメウォンバットの繁殖に成功するなど、世界屈指の飼育実績とノウハウを有しています。
2. 長野市茶臼山動物園(長野県長野市)
自然豊かな丘陵地に広がる茶臼山動物園では、ヒメウォンバットの飼育・展示が行われており、のんびりと運動場を散策する様子や豪快に穴を掘る姿が間近で観察できます。丁寧な展示解説や飼育員による工夫を凝らした環境エンリッチメントが高く評価されています。
オーストラリア政府による厳しい野生動物保護政策のため、海外への新たな搬出は極めて厳格に管理されています。国内に暮らす個体たちは、まさに国宝級に貴重な存在です。