「スマホのマイクで本当に正確な測定ができるのか」という疑問に対し、睡眠医学の第一人者である遠藤拓郎医師はこう解説する。現代のスマートフォンに搭載されたノイズキャンセリングマイクとAI解析エンジンの組み合わせは、エアコンの稼働音や外の環境ノイズを巧みに分離し、喉の気道狭窄によって生じる特徴的な周波数帯域(主に100Hz〜1000Hz)だけを正確に捉えるという。
音質比較の観点でも、単なるボイスレコーダーアプリと専用の睡眠解析ツールでは雲泥の差がある。専用アプリは無音状態を自動でスキップし、異常音が発生した前後数秒間をスポットで保存するため、朝起きてから数時間の録音ファイルを延々と聞き返す必要がない。AIが周波数パターンの変化を検知して「軽度のいびき」「重度の閉塞性音」へと色分け分析する機能の精度は、ここ数年で飛躍的に向上した。